第1回【準備編】

クラウドファンディングによる制作開始~レコーディング前に行う作業について

こんにちは!ピロカルピンのギターの岡田です。
さあ、ついに公開されましたピロカルピンの「グローイングローイン」! いかがでしょうか?
このサイトでは、この曲が収録される最新アルバム『ノームの世界』(5月10日発売)のレコーディングを何回かに分けて追っていってみたいと思います。 
「さあ、新しいアルバムをだすぞ!」となってから、どのようにリリースまで漕ぎ付けるかですが、まず大きな要素が二つあります。

まずは収録候補曲の準備からです。
ますはこれがないと始まらないですからね!

ピロカルピンの場合は、「作るぞ!」と決めてから曲を作るというよりも、それまでに松木さんが作ってきたデモの中から、アルバムの方向性に沿って曲を選んで、そこに新曲を足していくというやり方が多いです。 いつから準備するかというのは、結構まちまちではあるのですが、僕らは大体こんな感じです。

制作準備事務的準備
7~8ヶ月前デモ出しリリース&ライブ計画立案
4~5ヶ月前アレンジ〜曲決定
バンドリハーサル
スタジオ、エンジニアの調整
流通業者との打合せ等
3~4ヶ月前レコーディング〜ミックスプロモーションに向けての準備
1~2ヶ月前マスタリング
パッケージ製造
PV撮影・プロモーション打合せ
ジャケット等のデザイン等
0ヶ月前リリース販促展開

デモ出し

収録候補となる曲のデモを用意していく作業です。
候補曲は最低でもアルバム収録曲の倍は用意します。

僕的には、本当はリリースする曲数だけ作りたいですが、松木さんが沢山デモを作って来てくださるので、よりよい作品のために候補をたくさん挙げてその中から絞っていきます。

今回のアルバムは8曲ですが、20曲以上は用意しました。
「そんなにあるならもっとたくさんリリースして!」となると思いますが、一曲一曲をしっかり丹精を込めて制作しているので、なかなか量産は難しいんですよね。
あとはこの後触れる資金の問題もあります(笑)

レコーディングスタジオでのアレンジの確認作業

アレンジ〜曲決定

候補曲がなんとなく決まってきたらアレンジ作業に入ります。

ある程度、僕がアレンジを進めた段階でバンドに持っていって、リハスタ(※)でみんなで試してみながら、あーだこーだ言いながら細かいところを詰めていったり、また持ち帰って考え直したりします。
大体ここまでで半分くらいにふるい落とされます。
(※リハスタ リハーサルスタジオ。街にある比較的価格の安い練習スタジオのことです。それでも1時間2,3千円とかします。。。)

ネタ的にはいい感じだけど、アレンジしてみたらイマイチ良くならいという曲も出てきたり、良い曲でも方向性が被る曲などは候補から外していきます。 バンドでリハをしてまたアレンジを見直して、というサイクルを何回か繰り返しながら完成度を上げていきます。
やはりバンドでのリハを通して、曲に命が吹き込まれていくので、この作業は欠かせないですね。

この作業をしながら、レコーディングのためのデモ音源を作っていきます。
レコーディング本番ではフレーズを考えたりする時間もないので、事前に演奏する内容をしっかりと決めていきます。 最終的な仕上がりのイメージが出来るくらいまでの音源が作れるとベストです。

この過程をプリプロ(プリプロダクション)と言ったりします。 ここの作業は、作品のクオリティに非常に影響があるのでとても重要です。 予算がたっぷりあるプロジェクトだとプリプロでも、安めレコーディングスタジオに入って実際にレコーディングしたりしますが、僕らはリハーサルスタジオに機材を持ち込んでレコーディングして、問題箇所を洗い出して修正していきます。 そしてバンドでのリハを繰り返して、レコーディング(リズムレコーディング)の日を迎えることになります。

レコーディングスタジオでのアレンジ確認作業

制作資金について

曲の問題がクリアできたので、次の大きな問題、資金面。

いくら曲が揃っていても、制作資金がないとレコーディングが出来ないわけです。
実際にここでつまづいている人も結構いるんじゃないかなと思います。

今回は、実際の音の制作をメインにお届けしますので、資金面や事務的なことの詳細は割愛しますが、以前、僕のブログに少し詳しく書きましたのでご興味ある方はご覧ください。(http://pirokalpin.blog42.fc2.com/blog-entry-279.html)

簡単にざっと説明すると、アルバムを発売するとなると大きなお金が動くので、資金面でのやりくりを考える必要があります。
制作費用については、

その他にも検討しなくてはいけないのが、宣伝費(PV制作や広告費用等)やツアーの費用などです。


どれだけ収入があるかわからない状態で、多額の資金を先行して投入しなければならないのでかなりのリスクがあります。

具体的な金額は書きませんが、これらをざっと見積もるだけでも、相当な金額になります。

昨今はCD不況(CDというか音源自体があまり売れない)と言われて久しいので、採算を取ろうとすると、制作費を抑えていくということになります。そうなると作品の出来にも少なからず影響してくるので、制作を抑えれば丸く収まる!という訳にはいかないんですね。

そんな悩みを解決してくれる手段として、クラウドファンディングには興味はあったのですが、初めてのことで二の足を踏んでいたところ、ひょんなことからmuevoから連絡をいただき、トライしてみることにしました。 今回はmuevoでクラウドファンディングを実施して、事前にある程度の資金を確保出来たので、そういったリスクに心悩ませることなく制作に臨めました。(応援して下さった方々のおかげです!ありがとうございます!)

※実際に実施したキャンペーンはこちら→【ピロカルピン】8th album(6th mini album)制作&リリースキャンペーン!!

クラウドファンディングも成功して、そういう不安も払拭出来たところで、いざレコーディングです! 次回からは実際のレコーディングスタジオでの作業を追っていきたいと思います。 お楽しみに!(第2回に続く)

「ピロカルピン」プロフィール

メンバー:Vo/Gt 松木智恵子 Gt 岡田慎二郎
ベースとドラムはサポート。今作はBa サカモトノボル、Dr 冨田洋之進(Omoinotake)の4人で制作。

2003年 Vo/Gt 松木により結成。東京・下北沢を拠点に活動。かねてよりその唯一無二の独特な音楽性が、早耳なリスナーや レコード店のバイヤーの間で話題となり、2009年にインディーズデビュー。
2012年ユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。赤坂 BLITZ でのワンマンを成功させる。
2013年6月には1stフルアルバム『太陽と月のオアシス』をリリースし、北海道から九州までの全国ツアーを行い、年末は COUNTDOWN JAPAN 13/14 へ出演。
2014年には10周年記念ワンマンを東名阪で開催。年末には自主レーベル「miracle oasis music」を設立し、2015年5月に2ndフルアルバム『a new philosophy』をリリース。業界初の試みとなるアルバム全曲のハイレゾ音源 DL カード封入が 話題に。
2016年7月、通常の流通盤とは違ったコンセプトで制作するコレクションシリーズ第一弾「3分間」を発表。8~ 10 月アルバム制作のクラウドファンディングを実施し 176% の達成率で大成功させる。
2017年5月10日通算8枚目となるアルバム「ノームの世界」リリース。

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ピロカルピン『ノームの世界』

  • 発売日: 2017年5月10日(水)
  • 商品形態: CD+DVD-ROM(2枚組)
  • ※初回生産分のみハイレゾ音源を収録したDVD-ROMが付属
  • 税込価格: ¥2,160(税抜価格:¥2,000) 
  • 品番:DDCZ-2155
  • 発売元: miracle oasis music

【収録内容】

<CD>

  1. 精霊の宴
  2. 赤色のダンサー
  3. ピノキオ
  4. 流星群
  5. 小人の世界
  6. グローイングローイン
  7. 風立ちぬ

<DVD-ROM>

アルバム全曲分のハイレゾ音源データ(96khz/24bit:flac)を収録(※初回生産分のみ)

<好評予約受付中!>

Amazon

TOWER RECORDS

ローソンHMV

レコ発ワンマンライブ「small small world!!:」開催!

  • 6/3(土) 東京・下北沢Club Que
  • 6/10(土)大阪・阿倍野ROCKTOWN
  • 6/11(日)名古屋・ell.size

詳しくはピロカルピンOfficial HPにて

第1回【準備編】
クラウドファンディングによる制作開始~レコーディング前に行う作業について
第2回【リズムREC編】
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